結論からお伝えすると、パノラマボックス展は本体エリアが撮影禁止、隣接する「ジブリがいっぱい展」エリアは撮影OKという、エリアごとにルールがはっきり分かれた展示になっていますよ。
2026年7月8日からジブリパーク「ジブリの大倉庫」で始まった新展示、撮影できるのかどうか気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、撮影ルールを軸に、なぜそのルールが定められているのか、そしてどこなら心置きなく写真が撮れるのかまで、まとめてご紹介していきますね。
パノラマボックス展とは?どんな展示なのか
パノラマボックス展は、スタジオジブリの宮﨑駿監督が手がけた31点の絵箱を展示する企画です。
箱の中を覗きこむと、映画のワンシーンのような奥行きのある風景が浮かび上がる仕掛けになっているんですね。
正面から見ると一枚の絵のようですが、実際は背景画やキャラクターが何層にも分かれて配置されています。
見る角度や頭の位置を変えるだけで、景色がふわりと変化していくのが最大の魅力ですよ。
題材になっているのは『風の谷のナウシカ』から最新作『君たちはどう生きるか』までの長編作品、そして三鷹の森ジブリ美術館やジブリパークだけで上映されている短編作品、さらにオリジナルの新作も含まれています。
宮﨑監督は『君たちはどう生きるか』の制作終盤から、およそ3年をかけてこの31点を描き下ろしたのだそうです。
制作を監修した宮崎吾朗監督は、2026年7月の開幕にあわせてジブリパークが報道関係者向けに実施した内覧会の場で、次のように紹介していました。
「小さなお子さんや車いすの方でも見られるように、少し低めの高さに設定しています。大人の方は中腰になったり、しゃがんだりしてのぞいていただけると楽しめます」というコメントです。
窓の高さは子ども目線に合わせてあるので、大人はちょっと腰をかがめる必要がある、というのは覚えておくとよいですね。
パノラマボックス展の撮影ルールは?エリアごとに解説します
さて、今回の記事の本題である撮影ルールについてです。
結論として、パノラマボックス展のパノラマボックス自体が並ぶエリアは、写真・動画ともに撮影禁止となっています。
開幕直後にパークを訪れた来場者のブログ投稿でも「パノラマボックス展エリアは写真撮影禁止エリアでした」という報告が見られました。
公式サイトのトップページなどで大々的にアナウンスされているというよりは、会場入口の掲示や、入場時の係員案内という形で撮影不可が伝えられている、というのが現地の実情のようですね。
このあたりは公式が特設ページなどで文章として明記しているわけではなく、あくまで現地掲示・口頭案内ベースの情報である点は、訪問前に留意しておくとよいでしょう。
宮崎吾朗監督は、ジブリパーク公式YouTubeチャンネル「また、会えたね!ジブリパーク」で配信されている動画の中で、撮影について触れています。
写真に撮ったり、照明を当てたりすると面白くなくなってしまう、目で見て角度を変えて見るからこそ面白い、という趣旨のコメントです。
つまり、写真という平面の情報に落とし込んでしまうと、パノラマボックスならではの「視点を動かすたびに景色が変わる」という体験の核心が失われてしまう、という考え方なんですね。
これは筆者としても、とても納得できる理由だと感じました。
パノラマボックスは光と影のバランスも作品の魅力のひとつなので、フラッシュや照明を当てて撮影してしまうと、その繊細な陰影が台無しになってしまう可能性もありそうです。
パノラマボックス展が展示されている通路自体も、映画『君たちはどう生きるか』に登場する「時の回廊」をモチーフにしたデザインになっています。
緑色の扉がずらりと並び、扉の上にはランダムな数字が振られ、扉の中央にはスライド式の覗き窓が設けられているんですね。
自分の手でスライド窓を開けると、その奥に新しいジブリの世界が広がる、という仕掛けです。
映画の中でヒミと眞人が扉を覗いていたシーンを思い出す方も多いでしょう。
この空間全体が撮影禁止エリアに含まれていますので、スマートフォンやカメラはしまって、その場の空気を目と心で味わうのがおすすめですよ。

撮影OKなのはどこ?「ジブリがいっぱい展」の写真スポット一覧
パノラマボックス展のエリアを抜けると、同じ企画展示室内で「ジブリがいっぱい展」が続いています。
こちらは今回のリニューアルにあわせて一部展示が更新されていますが、写真撮影が可能なエリアなんですね。
撮影ルールという観点で見ると、「禁止エリアを抜けた先は基本的に撮影OK」と覚えておくと、現地でも迷いにくいですよ。
主な撮影可能スポットを整理すると、次のようになります。
- タイトルロゴの壁面:スタジオジブリ作品のロゴが並び、大トトロ・小トトロが描かれた青いパネル前は定番の撮影スポット
- ネコバス:大人も乗れる大きなネコバス。2026年のリニューアルで座席がよりふかふかに変更、目がヘッドライトのように光り、行き先表示は「ジブリパーク」
- 鈴木敏夫プロデューサーの等身大パネル:今回新登場。隣に人ひとり分のスペースがあり、一緒に記念写真を撮る人気スポット
- 映画制作資料コーナー:『天空の城ラピュタ』のポスターや、スタジオジブリ設立時の運営構成メモなどを展示した新コーナー
- トトロのバーカウンター&ソファ:大きなトトロがいるバーカウンターと、トトロソファ・ネコバスソファのスペース。自由に座って撮影可能
このように、記録に残したい写真映えスポットは「ジブリがいっぱい展」側にぎゅっと集約されている、というのが今回のリニューアルの特徴といえそうですね。
撮影ルールで気をつけたい細かいポイント
企画展示室内は、エリアによって撮影可否がはっきり分かれているのが特徴です。
改めて、撮影ルールのポイントをまとめておきますね。
- パノラマボックス展のパノラマボックス本体エリア:撮影不可(写真・動画とも)
- ジブリがいっぱい展エリア(ネコバス、トトロのバーカウンター、鈴木敏夫プロデューサーパネルなど):撮影可
- 映画制作資料コーナーの展示:本の表紙や外観は撮影可だが、本の中身(ページ内容)は撮影不可
- 一部の展示物には「お手を触れないでください」の注意書きがあり、こちらは撮影可否とは別に確認しておきたいポイント
- 撮影禁止エリアでは、写真だけでなく動画・ライブ配信も控えるのがマナー
同じ企画展示室の中でもエリアによってルールが異なるので、うっかりカメラを構えてしまわないよう、現地の案内表示をこまめに確認しておくと安心ですね。
なお、映像展示室オリヲン座で同日から上映が始まった短編アニメーション『魔女の谷の夜』についても、撮影ルールという意味では上映中の撮影は控えるのがマナーです。
こちらはジブリパーク・魔女の谷を舞台にした物語で、スタジオジブリがジブリパークのために手がけた初のオリジナル短編作品となっています。
パノラマボックス展とあわせて訪れる方は、こちらの上映中マナーも一緒に覚えておくとよいでしょう。
撮影禁止というルールに込められた意図
ここで、撮影ルールがなぜここまで徹底されているのか、その背景をもう少し掘り下げてみたいと思います。
パノラマボックスの仕組みは、「マルチプレーンカメラ」というアニメーション制作技法に通じているんですね。
セル画と背景画の間隔を空けて多層に重ね、撮影することで奥行きを生み出す手法なのですが、パノラマボックスはこの原理を紙工作という形で立体的に体感できる展示になっています。
三鷹の森ジブリ美術館にある同種の作品はガラス板を使っていますが、今回ジブリパークに展示されている31点はすべて紙で作られているとのことです。
宮﨑監督が「子どもの頃にパノラマボックスのようなものを夢中になって作った」と話していたというエピソードも紹介されており、監督ご自身の原体験が反映された展示だということが伝わってきますね。
写真に撮れないからこそ、目の前でしか味わえない体験として設計されている、という点は、単なる「撮影禁止」という制約以上の意味を持っていると筆者は感じます。
考察:撮影禁止というルールが持つ意味
ここからは筆者の私見になりますが、パノラマボックス展の撮影禁止ルールには、大きく3つの意味が重なっているのではないかと考えています。
①三鷹の森ジブリ美術館との共通哲学
長年館内撮影を禁止してきた美術館の方針には、「物語の主人公になるには、カメラを向けるのではなく、自分の目で見て、体で感じてほしい」という考え方があります。
パノラマボックス展にも、これと近い哲学が流れているのではないかと個人的には考えています。
②視点移動と写真の相性の悪さ
視点を動かすたびに景色が変わるという体験は、写真という静止した記録メディアとは根本的に相性が悪いものです。
だからこそ、あえて撮影を制限することで、鑑賞者に「今この瞬間だけの景色」に集中してもらう狙いがあるのではないでしょうか。
③記録欲と没入体験のバランス
隣接する「ジブリがいっぱい展」エリアは撮影可能になっており、ネコバスやトトロのバーカウンターなど、記念写真として残す価値のあるフォトスポットがしっかり用意されています。
この使い分けは、来園者の「記録したい」という気持ちと、「体験に没入してほしい」という制作側の意図を、うまくバランスさせた構成だと感じますね。
なお、ジブリパーク内の他エリアに目を向けると、「もののけの里」や「魔女の谷」の一部展示でも、屋内の細やかな造形物については撮影を控えるよう案内される場面があるとされています。
体験型の展示で撮影を制限する、という考え方自体は、近年の美術館・展覧会でも見られる傾向で、鑑賞者に「その場でしか得られない体験」を提供しようとする流れの一つといえそうです。
パノラマボックス展の撮影禁止も、こうした大きな流れの中に位置づけられる試みなのではないかと筆者としては見ています。
今後、SNSなどでパノラマボックス展の様子を伝える投稿が増えていくと予想されますが、実際のパノラマボックスの映像や写真そのものは出回りにくい状況が続くと考えられます。
その分、実際に足を運んで自分の目で確かめる価値が、これまで以上に高まっていく展示なのではないかと筆者としては考えています。
まとめ
パノラマボックス展のパノラマボックス本体エリアは撮影禁止ですが、隣接する「ジブリがいっぱい展」エリアは撮影可能です。
ネコバスやトトロのバーカウンター、鈴木敏夫プロデューサーの等身大パネルなど、写真映えするスポットも用意されています。
撮影できないパノラマボックス本体は、時の回廊をモチーフにした空間の中で、視点を動かしながらじっくり目で味わうのがおすすめですよ。
なお、料金・開催期間・混雑状況などは変動する可能性があるため、訪問前には公式サイトで最新情報を確認しておくと安心です。
よくある質問
パノラマボックス展はすべて撮影禁止ですか?
いいえ、パノラマボックス展のパノラマボックス本体が並ぶエリアのみ撮影禁止です。同じ企画展示室内の「ジブリがいっぱい展」エリアは撮影可能となっています。
なぜパノラマボックス展は撮影できないのですか?
現地の掲示や係員案内で撮影不可とされており、宮崎吾朗監督のインタビューでは、写真に撮ると立体感や光と影の面白さが伝わりにくくなるため、実際に目で見て角度を変えながら楽しんでほしいという趣旨のコメントがありました。
映画制作資料コーナーは全部撮影できますか?
本の表紙や資料の外観は撮影できますが、本の中身(ページの内容)は撮影不可となっています。写真を撮る際はこの違いに注意しておくとよいですね。

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