こんにちは、ツキミです。「パノラマボックス展って、普通の模型展示と何が違うの?」と思った方へ。宮﨑駿監督が手がけた31点の絵箱を、小窓からのぞいて楽しむ展示です。どんな作品があるのか、何に目を向けると面白いのか、チケットを選ぶ前に知りたいことまで順にお話ししますね。
- 宮﨑駿監督が描き下ろした31点の絵箱を、小窓からのぞく展示
- 会場はジブリの大倉庫の企画展示室。対象チケットが必要
- 目線を少し変えると紙の層と奥行きを楽しめる
- 撮影ルール・窓の高さ・映画との時間配分を確認して回る
ジブリパーク「パノラマボックス展」とは?宮﨑駿監督が作った31点の絵箱展示
ジブリパークの「パノラマボックス展」は、2026年7月8日(水)から愛知県長久手市のジブリパーク「ジブリの大倉庫」で始まった企画展示です。
中心となるのは、宮﨑駿監督がジブリパークのために制作した31点のパノラマボックスです。
パノラマボックスとは、箱の中をのぞくことで奥行きのある風景が広がる仕掛け絵のことです。
一枚の絵をそのまま展示するのではなく、背景や建物、人物などを複数の層に分けて配置することで、まるで小さな舞台装置のような立体感を生み出しています。
見る角度や距離によって感じ方が変わるため、同じ作品でも訪れる人によって発見する場所が変わるのが特徴です。
今回の展示では、『風の谷のナウシカ』から『君たちはどう生きるか』まで、宮﨑駿監督が関わった長編アニメーション作品を題材にしたパノラマボックスが登場しています。
さらに、三鷹の森ジブリ美術館やジブリパークで上映されている短編作品に関連する展示も含まれており、映画館とは違う形でジブリ作品の世界に触れられます。
私が気になるのは、スクリーンでは動いていた人物や背景を、止まった絵として見比べられるところです。好きな映画ほど、いつもは物語を追っていて見過ごしていた背景にも目を向けたくなりますね。
| 先に知りたいこと | 概要 |
|---|---|
| 開始日・場所 | 2026年7月8日/大倉庫の企画展示室 |
| 展示点数 | 宮﨑駿監督による31点 |
| 楽しみ方 | 小窓からのぞき、視点を変えて紙の奥行きを見る |
| 必要なチケット | 大倉庫へ入れる対象券種 |
「立体展示」と聞いて大きな模型を想像していると、少し印象が違うかもしれません。こちらは小さな箱の内側へ視線を向ける展示。遠くから全体を眺めるだけでなく、近づいて見たときに何が変わるのかが、鑑賞の中心になります。全31点がすべて別々の映画を表す、という意味ではありません。
パノラマボックス展の作品一覧は?『ナウシカ』から『君たちはどう生きるか』まで登場
パノラマボックス展では、宮﨑駿監督が制作した31点の作品が展示されています。
すべての作品名が一覧として公開されているわけではありませんが、公開情報から以下の作品を題材にした展示が確認されています。
- 『風の谷のナウシカ』
- 『となりのトトロ』
- 『魔女の宅急便』
- 『千と千尋の神隠し』
- 『ハウルの動く城』
- 『崖の上のポニョ』
- 『君たちはどう生きるか』
中でも注目されているのが、『君たちはどう生きるか』に登場する「インコ帝国」を題材にしたパノラマボックスです。
映画で見た風景を、紙の奥行きから眺め直せるのが見どころです。
また、『風の谷のナウシカ』や『ハウルの動く城』など、長年愛されてきた作品を思わせる展示では、細かな背景や構図を見ることで新しい発見があります。
単純なミニチュア化ではなく、宮﨑駿監督自身が一つの空間として再構成しているところに、この展示ならではの価値があります。
作品名を全部知っていなくても楽しめます。まずは自分が好きな作品の箱で、手前・奥・人物の配置に目を向けてみましょう。
公式に紹介されている具体例には、『君たちはどう生きるか』の「インコ帝国」、『千と千尋の神隠し』の「鬼のふろ屋」、『ハウルの動く城』の「お茶にしましょう」があります。映画タイトルと箱の作品名は別なので、会場で名前を見ながら眺めると、何を描いた箱なのかを追いやすくなります。
ここで紹介したのは作品の一部です。31点を網羅した一覧としてではなく、見たいものを探す入口として使ってください。知らない題材に出会ったら、登場人物を当てることよりも、どう紙が重なり、どこに奥行きが生まれているかを見る楽しみ方もあります。
パノラマボックスはどう作られた?紙を重ねて生まれる小さなジブリ世界
パノラマボックスの魅力は、完成した見た目だけではありません。
どのように作られたのかを知ることで、展示を見る楽しみはさらに深まります。
作品は主に紙を使って制作され、描いた絵を切り抜いて何層にも重ねることで奥行きを表現しています。
この制作方法は、アニメーションで使われてきたマルチプレーンカメラの考え方にも通じています。
複数の層を組み合わせることで、平面の絵に空間や動きを感じさせる技術ですね。
宮﨑駿監督は、昔から手作りの工作や仕掛けに強い関心を持ってきました。
今回のパノラマボックスには、最新技術とは違う「手で作るからこそ生まれる温度」が込められているように感じられます。
公式発表では、『君たちはどう生きるか』の制作終盤から、約3年をかけて31点を手がけたと紹介されています。
一つの箱の中に、短い映像では表現しきれない時間や想像力が詰まっているのです。

今回の絵箱はガラス板ではなく紙を使った表現です。手前と背景の間に距離があるため、平面の絵でも空間を感じられます。
マルチプレーンカメラは、絵の層を離して重ね、奥行きを出すアニメーションの撮影方法です。専門用語を覚える必要はなく、「背景と人物を一枚に描かず、前後に置いている」と考えると分かりやすいですね。公式発表では、映画『君たちはどう生きるか』の制作終盤から約3年かけて31点を手がけたと説明されています。
パノラマボックス展の見どころは?「のぞく」ことで完成する展示体験
パノラマボックス展を訪れたら、ぜひ意識してほしいのが「のぞく」という行為です。
展示作品は、ただ正面から見るだけでは本当の魅力が伝わりにくい仕組みになっています。
少しかがんで箱の中を見ることで、奥行きや細かな仕掛けがよりはっきり感じられます。
子どもだけでなく、大人も自然と身をかがめて作品を見る姿が見られる展示です。
宮崎吾朗監督も、パノラマボックスについて「のぞくと面白い」という趣旨の説明をしており、平面的な素材から立体的な空間が生まれる面白さを紹介しています。
展示空間は『君たちはどう生きるか』に登場する「時の回廊」をモチーフにしています。
並んだ窓を一つずつ見ていく体験は、知らない世界の扉を開けていくような感覚がありますね。
ジブリパーク全体にも共通していますが、大きな演出で驚かせるのではなく、自分のペースで発見することを大切にしている展示だと思います。

- 窓の正面に近づき、まず全体の構図を見る
- 無理のない範囲で目線を少し動かし、奥に見えるものを探す
- 作品名や題材と見比べ、気になった細部を確かめる
- 後ろに人が待っていたら、ひと区切りつけて交代する
私なら、最初から31点の細部を全部覚えようとはしません。好きな映画の箱を入口にして、前にあるものと遠くにあるものの違いを見ます。先に全体を眺めてから細部を探すほうが、「何が立体なのだろう」と迷っている方にも見方をつかみやすいからです。
撮影については、パノラマボックス展のエリアでは写真・動画を撮らず、自分の目で楽しみましょう。同じ企画展示室内でも撮影できる場所とできない場所があるため、隣の展示で撮影できたからといって、そのままカメラを向けないようにしてください。
展示室では現地の撮影表示とスタッフの案内を優先します。三脚・一脚・自撮りスティックはエリア内で使用できません。
低い位置をのぞく展示なので、大きなバッグを前へ下ろすと窓や通路をふさいでしまうこともあります。身の回りの物を整えてから近づき、次に見る人が待っているときは少し譲り合うと、お互いに気持ちよく鑑賞できます。腰や膝を曲げるのがつらい方は、全部を同じ姿勢で見ようとせず、見やすい高さや位置をスタッフに相談してみてください。
『魔女の谷の夜』も同日公開!パノラマボックス展と一緒に楽しむ方法
2026年7月8日には、ジブリの大倉庫で『魔女の谷の夜』の上映も始まりました。
『魔女の谷の夜』は、ジブリパークの「魔女の谷」を舞台にしたオリジナル短編アニメーション作品です。
監督は宮崎吾朗さんと山下明彦さんで、宮崎吾朗さんが原案を担当しています。
上映時間は約14分で、声の出演にはSixTONESのジェシーさんとアイナ・ジ・エンドさんが参加しています。
物語は、ジブリパークで働く新人スタッフが閉園後の魔女の谷で不思議な出来事に遭遇する内容です。
パノラマボックス展が「箱の中にある世界を発見する体験」なら、『魔女の谷の夜』は「現実の場所が物語になる体験」と言えます。
展示を見たあとに短編作品を楽しみ、その後で実際の魔女の谷を歩く流れは、ジブリパークならではの楽しみ方ですね。
映画の約14分に加え、上映待ち・移動・展示を見る時間が必要です。展示と映画を一つの14分枠へ詰め込まないようにしましょう。
なお、短編映画『魔女の谷の夜』は、2026年10月9日の公式発表で2027年6月頃までの上映延長が案内されています。これは映画の上映期間で、パノラマボックス展の終了日ではありません。二つを同じ予定で楽しみたい場合は、それぞれの案内を分けて確認しましょう。
ツキミ私はオリヲン座の上映案内を当日確認して、展示を回る順番を調整しました。展示も映画も楽しみたい日は、入場したら先に上映案内を見ると予定を組みやすいですよ。
映画のあとに魔女の谷へも行きたいなら、大倉庫と魔女の谷の両方へ入れる券種を選びます。大倉庫のエリア券だけで展示と映画は楽しめますが、魔女の谷の街並みまでは入れません。映画の舞台をそのまま歩きたいかどうかで、必要な券種も変わりますね。


パノラマボックス展が生まれた理由とは?宮﨑駿監督が込めた思い
パノラマボックス展には、宮﨑駿監督とジブリパークの関係が深く関わっています。
宮崎吾朗監督によると、ジブリパークの建設そのものに宮﨑駿監督が直接関わったわけではありませんでした。
その中で、自分自身の形でジブリパークに関わりたいという思いから、パノラマボックス制作に取り組んだとされています。
ジブリパークは、映画の建物を大きく再現するだけの場所ではありません。
作品の空気感や、想像する楽しさ、手作りの温かさを体験する場所でもあります。
その意味で、パノラマボックスは小さな箱の中にジブリらしい創作姿勢を凝縮した展示だと考えられます。
制作の経緯を知るときは、宮﨑駿監督の作品制作と、宮崎吾朗監督によるパーク全体の仕事を分けて見ると整理しやすいです。
公式の記者会見紹介では、宮崎吾朗監督が、父である宮﨑駿監督の制作参加について語っています。展示を監督自身の言葉から知りたい方は、ジブリパーク発表の制作背景を読んでみてください。作り手の狙いを先に知るか、まず箱を見てから読むかも、自分の楽しみ方で選べます。
パノラマボックス展を見るには?入場チケットと注意点
パノラマボックス展を見るには、ジブリの大倉庫へ入場できるチケットが必要です。
対象となるチケットには以下があります。
- ジブリパーク 大さんぽ券プレミアム
- ジブリパーク 大さんぽ券スタンダード
- ジブリパーク ジブリの大倉庫
チケット販売状況や入場方法は変更される場合があります。
訪問前には最新情報を確認しておくと安心ですね。
| 目的・券種 | 大人料金(税込) |
|---|---|
| 展示を中心に:ジブリの大倉庫 | 全日2,000円 |
| 魔女の谷・もののけの里も:大さんぽ券スタンダード | 平日3,300円/土日休3,800円 |
| 5エリアと特別施設も:大さんぽ券プレミアム | 平日7,300円/土日休7,800円 |
料金は2026年10月10日の公式案内で確認しました。4歳〜小学生は上記大人料金の半額、3歳以下は無料です。展示を見るだけなら、魔女の谷の建物内部まで入れる高い券種を選ぶ必要はありません。反対に、里山さんぽ券や「魔女の谷・もののけの里」のエリア券には大倉庫が含まれないので、購入前に対象エリアを見てくださいね。
大倉庫のエリア券は午前・午後の入場枠、セット券の大倉庫は時刻指定です。プレミアム・スタンダードでは、指定時刻から1時間以内の入場が必要です。パノラマボックス展だけの別枠予約ではなく、まず大倉庫に入るための予約を取ります。販売枠と条件は公式のチケット案内とBoo-Wooチケットで確認できます。
チケットは原則、2か月前の10日14時から予約販売されます。買えるかどうかは希望日の販売画面で確認し、予約していないまま展示室だけへ向かわないようにしましょう。すでに大倉庫へ入れるチケットを持っている方は、展示のために別の入場券を重ねて買う必要はありません。


遠方から展示を見に行く方は、大倉庫への入場券と宿泊をまとめて検討する方法もあります。JTBの対象プランでは、含まれる券種とホテルの立地、旅行代金や取消条件を確認してください。すでにチケットを購入済みなら、ホテルだけを別に予約する方法と比べてから選びましょう。
展示を見に行く旅行なら、大倉庫に入れるチケット付き宿泊プランと希望日の旅行代金を確認できます。
筆者の考察|パノラマボックス展はジブリパークらしさを象徴する展示
私は、パノラマボックス展はジブリパークの考え方を象徴する企画だと感じています。
一般的なテーマパークでは、大型アトラクションや最新技術を使った派手な演出が注目されがちです。
しかし、ジブリパークが大切にしているのは、訪れた人自身が歩きながら物語を見つける時間です。
小さな箱をのぞき込み、細かな背景や空間の変化を楽しむパノラマボックスは、その価値観と非常によく合っています。
また、紙という身近な素材で世界を作っている点も重要です。
紙の層がどう配置されているかを見ると、画面で完成した映画を見るときとは違う疑問が生まれます。「ここを離すと、どうして奥が広く見えるの?」と、作り方から楽しみたい方にも合いそうですね。
個人的には、パノラマボックス展はジブリファンだけでなく、ものづくりや美術が好きな方にもおすすめしたい展示です。
映画の完成した姿だけではなく、「どうやって世界を生み出すのか」という創作の原点に触れられるからです。
細部を見るのが好きなら時間を多めに。写真をたくさん撮ることが主目的なら、撮影可能な展示も含めて回り方を考えると期待とのずれを減らせます。
同じ映画でも、映像として動いているときと、紙の層が止まっているときでは、目が向く場所が違います。完成した映画の背景を思い出しながら見たい人にも、工作や美術の仕組みに興味がある人にも、見る目的を一つ決めておくと選びやすい展示です。好みの違いを「どちらが上か」ではなく、何を楽しみにしているかで考えたいですね。
よくある質問
パノラマボックス展はいつから開催されていますか?
2026年7月8日(水)から、ジブリパークのジブリの大倉庫で開催されています。
パノラマボックス展は何点展示されていますか?
宮﨑駿監督が制作した31点のパノラマボックスが展示されています。
パノラマボックス展を見るには予約が必要ですか?
ジブリの大倉庫へ入場するためのチケットが必要です。販売状況や詳細は最新情報を確認してください。
「大倉庫へ入る予約」と「館内の展示を鑑賞すること」は別に考えます。訪問前はチケット、入場後は現地の案内を確認しましょう。
終了日は公式の大倉庫案内と最新のお知らせで確認します。2026年10月10日の確認時点で終了日のお知らせはなく、映画『魔女の谷の夜』の上映延長を、そのまま展示期間へ当てはめないようにしてください。所要時間の組み方は次の記事へまとめています。


この記事のまとめ
- 宮﨑駿監督が描き下ろした31点の絵箱を、小窓からのぞく展示
- 会場はジブリの大倉庫の企画展示室。対象チケットが必要
- 目線を少し変えると紙の層と奥行きを楽しめる
- 撮影ルール・窓の高さ・映画との時間配分を確認して回る
好きな映画の世界を思い出しながら、紙の重なりをゆっくり見たい方に合う展示です。写真中心の回り方とは少し違うので、目で眺める時間を先に残してください。大倉庫へ入れるチケットを選び、映画も観るなら当日の上映案内から順番を決めてみましょう。
開催期間が気になる方は、終了日の確認先と旅行日の決め方をこちらへまとめています。









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